ものづくり現場の色の判断

女性

様々な分野で役立つ

ものづくりの現場では、製品の形だけではなく、製品の色についても検査が行われます。人の目による検査では誤差が生じることがあるため、色の情報を数値化する、色差計や分光即色計といった機器が用いられます。色差計は、光の三原色(赤、青、緑)を測定し、数値化を行います。分光即色計は、色差計の機能に加えて、光源の違いがある場合でも、正確に測定を行うことができます。ただし、分光即色計は高価であるため、研究や開発に使用されることが多く、製造業では、導入しやすい安価な色差計が利用されています。色差計を導入することのメリットとして、色見本通りではない製品を、数値化された色情報に基づき、客観的な判断で正確に取り除くことが可能になります。人の目による検査の場合、錯覚が起きやや異なる色味に見えることがある、検査する人毎に基準が若干異なるなど、人が検査する故の問題が生じます。また、色見本自体の作成が難しかったり、色見本が経年劣化していくなど、見本に関しての問題も考えられます。色差計を導入した場合、色見本の色情報を数値化し、検査対象の数値と比較することができます。数値同士の比較となるため、客観的な視点で判断が可能です。また、数値による判断のため、検査する人毎に基準が変わることもありません。このように、色差計を導入することで、より均質化された製品を製造することが可能になります。色差計が役立つのは、製造の現場だけではありません。トレンドカラー等の色情報を記録しておくことにより、将来の予想や、長年使用されている色の把握など、蓄積データの分析が可能です。このように、色差計は導入が安価でありながら、様々な分野で役立つ機器となっています。